Patagonia VOTE OUR PLANET

2022.07.06

 PMAでは、通称「見聞き知る」という活動を長らく続けています。この活動の目的は、社会課題について「まずは見聞き知ろう」、そして「多角的に理解しよう」、さらに「見解をもって行動しよう」というもの。これまでに取り扱った題材は、「人種差別」や「女性の生理」、「再生可能エネルギー」など様々ですが、その都度、課題に対してメンバーそれぞれが考え、意見を交換し、理解を深めてきました。 この「見聞き知る」活動の一環として、2022年6月8日に、パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社さんが実施している「VOTE OUR PLANET」キャンペーンをきっかけに、ディスカッションの機会をいただきました。



 当日は、7月に行われる参議院選挙での投票率をあげるために何ができるかを話し合いました。必要なことは、政治を自分の問題として捉えること。解決されたら良いと思う問題、あってほしいと思う社会の姿を共有し、それらの問題や理想の社会と、政治がどう結びついているのかを考えます。 話し合いの中では、海が汚くなってきている、砂浜が減ってきている気がする等、普段からフィールドでアクティビティを楽しむパタゴニアの皆さんならではの視点で、問題点を聞くことができました。ともすれば、海洋ゴミや温暖化に伴う海面上昇に関して対策を打とうとしている政党に投票すればよいのかもしれません。 一方で、それらの問題を解決するために、海洋ゴミをなくすべくプラスチック製品の生産を止める、温暖化防止のために電力をすべて自然エネルギーで賄うといった極端な話が出てきたらどうでしょうか。これでは、製品作りをしてきた人たちや、発電所で働く人たちの雇用が確保できません。 こうした話し合いを経て、投票する前に、自分が関心を持っていることを多角的な視点から見聞き知って考えることが必要だということに気づくことができました。



 パタゴニアメンバー皆さんの中には「自分が普段遊んでいる大切なフィールドを守るために自分で行動している」という方も多くいらっしゃいました。例えば自然、例えば家族、例えば動物、例えば教育など、自分が大切にしたいものを大切にできる世の中をつくるためには?と考えれば、普段の行動や政治に向ける目も変わってくるかもしれません。「人をたいせつにしないで、何をたいせつにするんだ。」をモットーとするPMAメンバーも、 自分がたいせつにしたいと思うもののために、考えて行動していきます。